最近「自分らしく生きる」という言葉をときどき耳にするようになりました。
あなたにとっての「自分らしさ」って何でしょうか?
そう聞かれてもハッキリと答えられる人は多くないでしょう。
わかるようでイマイチわからない「自分らしさ」とは何なのか、そして「自分らしさ」を見つけられていない人はどうしたら見つけられるかをこの記事では紹介します。
自分らしく生きるとは
自分らしさという言葉はとても曖昧です。
一言で意味を説明するのがとても難しい言葉と言えるでしょう。
どういうことが「自分らしさ」を感じることなのかは人それぞれ異なりますが、「自分らしさ」を感じるためには自分の価値観、自己認識力、自己肯定感の3つが必要です。
自分の価値観を大切に生きる
世の中には大勢の仲間に囲まれてワイワイするのが好きな人もいれば、一人で静かに本を読んで過ごすことがこの上なく好きという人もいます。
ワイワイするのが好きな人は「仲間」や「友人」との「友情」を大切にする人でしょうし、「協力」してみんなで何かをすることが好きな人と言えます。
一方で一人で静かに本を読むのが好きな人は「知識」を身につけることだったり、時間的な「自由」を好んで「自立」した人と言えます。
価値観とはこうした自分が自然と心地よく感じるものです。
自分らしさは自分の価値観に沿った行動をしているときに最も感じられるものです。
つまり自分らしく生きるためには自分の価値観を知っておく必要があります。
自己認識力と自分らしさ
21世紀で最も大切なスキルとも言われる自己認識力は内的自己認識と外的自己認識の2つの要素から成るものです。
自己認識力という言葉を見ると、自分自身がどれだけ自分を理解しているかということのようにも思えますが、あくまでそれは半分を構成する要素で、他人からどう映っているかというのを含んでいるのが特徴です。
では自己認識力と自分らしさがどう関わるのでしょうか。
自己認識力は自分がどういった価値観や特徴を持つ人間で、どう成長したいかを理解する力です。そして、他人から見て自分がどのように映るのかを把握する力でもあります。
自分らしく生きるためには自分の心地よい行動や環境がどういうものかを理解しておくことが必要になります。つまり内的自己認識(=自分が心地よい行動できる状態)と外的自己認識(=自分らしく行動していも見守ってくれる人がいる環境)が満たされているかを把握している状態が理想となります。
このことから自己認識力を高めていくことは自分らしくあるためには欠かせない要素の1つと言えます。
自己肯定感を高めること
自分がありのままの自分で存在していてもいいと思える感覚が自己肯定感です。
自分らしくあるためには自己肯定感は必要不可欠です。
自己肯定感があれば、自分が人と違った部分があっても自分はこれでいいと思えるようになります。
この感覚を持っていることで自分らしく生きることができます。
自己肯定感は自分の価値観と自己認識があって初めて自分が存在していても良いと感じられるものです。自己肯定感を高めるためには、自分の価値観を見つめ直し、自己認識力を磨いていくことが重要です。
自分の価値観を見つけるためには
自分が大切にしているものは誰にでもあります。自分の価値観を見つけるというのは眠っている大切にしていることに気付くことです。
自分自身の価値観を見つけるには価値観リストを作ることがもっともわかりやすい方法です。
価値観リストは質問に答えて作っていきます。
Q1.尊敬する人は誰ですか?その人のどんなところを尊敬していますか?
Q2.子供のころにあった、自分にとって一番大きな影響を与えた出来事は何ですか?
Q3.今の社会には何が足りないと思いますか?
Q4.自分の子供に一番伝えたい行動・伝えたくない行動は何ですか?
これらの質問に1つずつ答えていってください。
質問に答えるときは頭の中だけで考えずに、ノートに書き出していってください。
思い浮かんだことがらをどんどん書いていくのがコツです。
ノートに書き出していけば後から見返したときに考えを整理しやすくなります。
これらの質問に共通するのは無意識のうちに自分が憧れていたり、こうなりたい、こうしたいと思うことを挙げてもらう内容になっていることです。
「○○すべき」ではなく「○○したい」や「○○になりたい」ということを探せる質問になっています。
自分の「○○したい」という気持ちを見つけることで自分の大切にしている価値観を見つけ出していくことができます。
このメソッドはベストセラーになった『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方』で紹介されている方法です。
細かいポイントや質問にピンとこなかった人はこの本にもっとたくさんの質問リストがありますのでぜひ参考にしてみてください!
自己認識力を高めるには
自分のことは自分が一番良く知っていると感じるかもしれませんが、意外とよく見えていないものです。
自己認識力を高め、自分自身を理解するには自身の現状を理解し、理想とのギャップを受け入れることから始まります。
自身の理想は価値観がベースとなった生き方になります。
自身の大切にしている価値観に沿った生き方と現状の差を理解し受け入れる必要があります。
その上で、自身の大切にする価値観に沿った生き方をしていくためにはどうしたら良いかを考えていくことこそが自己認識力を高めることになります。
自己認識力を高めるための具体的な方法はこちらの記事を参考にしてください。
自己肯定感を高めるためには
日本人は謙虚と言われる反面、自己肯定感が低いようです。
自己肯定感を高めるためには価値観・自己認識力の土台が重要です。
自分自身の価値観や自己認識という土台をつくっていくことが自己肯定感を高めるためには最も必要になることです。
この2つの土台が出来てくると自ずと自己肯定感は高まります。
自分の価値観が明確にできていないのであればまずは価値観を見つけることからスタートしてみてください。
日本人はなぜ自己肯定感が低いのかと自己肯定感を高めるためのポイントについてはこちらで解説しています。
まとめ
自分らしさは「価値観」「自己認識力」「自己肯定感」の3つの要素が絡み合って始めて見つけられるものです。
価値観が土台となって自己認識力を磨くことができ、価値観と自己認識力を養うことで自己肯定感が生まれます。
どれか1つを磨いても本当の自分らしさを見つけることは難しいでしょう。
1つずつじっくりと自分と向き合いながら見つけていくことで必ず自分らしさとは何かが明確にできるはずです。
自分らしさをみつけることができれば生きていく上でも充実感を感じ、楽しく過ごせるようになります。自分と向き合うことは骨の折れる作業でもありますが、ぜひ取り組んでみてください!
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