気分が落ち込んでしまって何でも良いから前向きになれるものに触れたいときってありますよね。
お笑い番組を見たり、元気が出る曲を聴いたり、思いっきり泣ける映画を見るという人もいるでしょう。
どれも良い方法であることに間違いありませんが、心理学的アプローチからおすすめしたいのが前向きになれる言葉を口に出して言うことです。
前向きになれる言葉を口に出せば、意識のスイッチが入る
なぜ前向きになれる言葉を口に出して言うことが良いかというと、自分の意識を切り替えるスイッチを入れることができるからです。
これは科学的にも証明されており、「プライミング効果」と言われます。
「プライミング効果」の代表的な例は「○○と10回言って!」と相手に言わせて、クイズを出すというもの。
A「ピザ」って10回言って
B「ピザ、ピザ、ピザ、ピザ…」
肘を指差して
A「じゃあここは?」
B「膝!」
あまりにありきたりで今どきひっかかる奴いるのかって例で恐縮です。
この例では、口に出したことが頭に残り、無意識に「膝!」と反応してしまっている状態です。
プライミング効果はこのように無意識に頭の中に刷り込みを行い、行動を起こさせる働きのこと。
つまり、前向きになれる言葉を口に出して言うことで、自分の頭の中に刷り込み、思考も行動も前向きな状態を作ることができるわけです!
ポジティブな人には特徴があります。
前向きになる言葉を使うのはもちろん、考え方から自然と前向きになるような考え方をしています。
ポジティブな人の特徴についてはこちらの記事もご覧ください!
厳選した前向きになれる言葉5選
今回厳選した前向きになれる言葉はこれです。
- じゃあ何をする?
- ツイてる!
- まあ、いいか!
- それもそうだね!
- ありがとう
じゃあ、何をする?
昔言われたことを思い出して怒りが湧いてきたり、過去の失敗を思い出して落ち込むことありませんか?
私はしょっちゅうです。
過去の失敗を思い出しては「ヴォァァァ…」と悶絶してます。
感情は波があるので、どうしてもこういう気分になってしまうことは誰にでもあります。
そんな時に唱えてほしいのが「じゃあ、何をする?」という言葉です。
過去のことはもう取り返しようがありません。過去は変えられないからです。
それなのに、過去のことを思い出して怒ったり落ち込んでも意味はありません。
過去のことを思い出してしまっている時というのはどんどん負の感情が湧いてきてしまうんですよね…
「じゃあ、何をする?」という言葉は、湧いてきた怒りや落ち込んでしまう感情を自分自身で受け止め、その上でなにをするか?ということを意識させる言葉です。
過去は失敗したけど、次は自分がどうするか、何がしたいかに意識を向けさせてくれます。
変えられるのは未来しかありません。
意識も行動も前向きにさせる「じゃあ、何をする?」は最強の言葉です。
ツイてる!
「自分はツイてる!最高だー!」と口に出して言いましょう。
近くに人がいない時にネ!
人の性格もそれぞれですが、例えばおみくじを引いたときに「吉」が出たとします。
この時、
- 吉か!凶じゃなくて良かった、ラッキー!
- 吉か!大吉が良かった…
あなたはどちらの反応になるでしょうか?
断然、ラッキーと思う人の方が物事をポジティブに捉えられる傾向にあります。
ブームになった「引き寄せの法則」というのはご存知でしょうか?
「引き寄せの法則」は自分の願いを強く願うことで幸運が自分に引き寄せられるように舞い込んでくるというもの。
引き寄せの法則についての詳しい解説はこちらをご覧ください!
「ツイてる!」はまさに引き寄せの法則のように幸運を呼び込む言葉です。
人はネガティブオーラを出しまくっている人よりもポジティブな人に集まりやすいです。
「ツイてる!」と言葉に出すことによって、意識がポジティブな方向に向きやすくなり、人付き合いの関係性も改善していきやすくなりますよ。
まあ、いいか!
考えたら腹が立ってきた!期待していたのに裏切られた気分!ということありますよね。
例えば旅行に行ってちょっと奮発した宿を取って期待してたものの、食事の提供がちょっと遅くて冷めていたという時。
この時に「期待していたのに裏切られた!」と思っていい思い出として残らないなんてこと想像できると思います。
もし、温泉が素晴らしかったり、絶景が望める部屋だったとしても食事のことで台無しとなってしまうのはもったいないです。
切り替えの上手い人は「食事はちょっと残念だったけど、温泉も景色も最高だったし、まあいいか!」とポジティブに受け入れます。
「まあ、いいか」が上手に使える人はポジティブな面を見るのが上手な人とも言えます。
ポジティブな面を見るのが上手な人は人間関係のストレスを感じにくく、スムーズな関係性を構築するのが得意です。
「まあ、いいか」を使いこなせばストレスの9割は人間関係と言われる最難関を上手に渡り歩くことができるようになります。
「まあ、いいか」は圧倒的パワーを持つ言葉と心に刻んでください。
圧倒的なパワーワードなんだっけー?となっても「まあ、いいか。マイファン!また見たらわかるか!」と気楽に考えてネ!
それも、そうだね!
会話の中でも使えるポジティブワードが「それも、そうだね!」です。
日常会話の中では自分が同意できないのに同意を求めてくる人って結構多いじゃないですか。「同意もできないし、かといって正面から否定するのもためらう…」ということありますよね。
「ゴリ先生ってさー、自分に都合の良いことばっかり言って腹立つよね。あいつ腐ってない?」
「…」
みたいなイメージのシーンありますよね。
そんな時に効果を発揮するのが「それも、そうだね!」です。
このワードは肯定でも否定でもなく「そういう考えもあるよね!」というニュアンスの言葉です。
肯定してしまうと「○○さんもそう思うって言ってたよ!」なんてAさんに話を広げられても困るという場合にも「それも、そうだね!」で煙に巻けます。
こうした同意しかねる返答に困る会話は実はあなたにとって大きなストレスになるものです。それを受け流すワードをたくさん持っておくことで、余計なストレスをためることなく過ごせますよ!
ありがとう
誰でも使う「ありがとう」
最近あなたは感謝してますか?
相手に感謝する「ありがとう」がなぜ前向きになれる言葉かと言うと、人間は感謝をするとオキシトシンというホルモンが分泌されます。
オキシトシンは他社との交流を通して感じる幸福感をもたらすホルモンです。
「ありがとう」は言った人も言われた人も「オキシトシン」が分泌されることが研究からわかっています。
さらに、小さなことでも「ありがとう」を言う習慣がつくと、他社の細かいことに気がつくことができるようになります。
「ありがとう」と言われた側は「こんな事に気がついてくれるんだ!」とオキシトシンが分泌され、感謝したあなたもオキシトシンが分泌されるWin-Winの関係になれます。
人間関係がスムーズになればストレスの大半は無くなったようなものです。
前向きになるには感情を安定させることが重要です。
「ありがとう」はあなたも相手もハッピーにさせるキラーワードと覚えておいてください!
まとめ
今回紹介した前向きになれる5つの言葉はこれです。
- じゃあ何をする?
- ツイてる!
- まあ、いいか!
- それもそうだね!
- ありがとう
どれも前向きになれる理由があり、それぞれ自分の意識に働きかける言葉をチョイスしました。
前向きになるというのは自分の意識を変えるということです。
自分の今の感情を受け止め、受け入れた上で意識を変えることは心理学的アプローチとして多くの心理療法にも取り入れられている手法です。
その心理療法にも活用されるメソッドを取り入れた言葉を選びました。
普段の生活から自分の感情を受け入れてこの言葉を使っていく意識を持つことで自分を変えていくことができるはずです。
ぜひ取り組んでみてくださいね!
コメント