職場に苦手な人がいて付き合い方や接し方に困るということはよくある悩みですよね。
なんとなく会話の波長が合わなかったり、何を考えているのかよくわからない人というのはどの職場にもいるものです。
仕事をする上では苦手な人であってもコミュニケーションをとる必要があるシーンも多いでしょう。
この記事では職場で苦手な人との上手な付き合い方、コミュニケーションのコツを紹介します。
本当に苦手な人との付き合いが必要ですか?
職場での苦手な人との付き合い方を考える上でまずハッキリさせるべきことは苦手な人との付き合いが本当に必要かどうかということです。
苦手な人が同じ部署で業務上コミュニケーションを取らなくてはならないとか、自分自身として苦手な人と仲良くしたいと考えているのであれば付き合い方や接し方を改善していくことが必要になるでしょう。
職場の人とは仲良くしなければという先入観だけで悩んでいる人というのも意外に少なくありません。
業務上コミュニケーションを取らなくても支障が無いということであれば無理に仲良くする必要はありません。
まずは自分が苦手な人との付き合い方をどうしたいかを明確にしましょう。
その上で苦手な人との距離を縮めたいのであれば次のステップへ進みましょう。
苦手な人にはまず自分をオープンに
コミュニケーションをスムーズにとる上で大事になることは相手と打ち解けることです。
相手と打ち解けて気軽に話が出来るようにする第一歩目は自分をオープンにすることです。
自分についての情報を相手に提示することで、相手も自分自身の情報を話しやすくなります。
自分の好きな映画の話をすると、相手の好きな映画の話が返ってきたり、家族や兄弟の話ならその話題が返ってくるという具合です。
コミュニケーションにはこのような「返報性」という性質があります。
「返報性」をうまく活用するには相手にまず自分の情報を提示してあげるとスムーズに会話ができるようになりやすくなります。
苦手な雰囲気だからと近寄らず、話しかけずでは関係は改善しにくいです。
身近な情報から開示してコミュニケーションを取ることが大事です。
相手に気持ちよく話をしてもらうテクニックを駆使する
話を聞くときの姿勢は自然と人間の心理が現れます。
腕組みをして話をしたり、聞いたりすると相手には身構えているように映ります。
打ち解けたいと思っているのであれば手や足を相手に向けて広げて身構えていないことをさりげなくアピールしましょう。
これをオープンポジションといい、カウンセリングなどでも使われるテクニックの一つです。
その他にも相手が話をしているときに身を乗り出すように聞くと相手にとっては興味を持ってくれているように感じられます。
これはブックエンド効果と言われます。この他にも相槌をうつ、視線を外さないなど意識して行うことで相手に気持ちよく話してもらうことができます。
こうしたコミュニケーションのテクニックを意識するとより打ち解けやすくなるでしょう。
会話に困ったらオープン・クエスチョンを使う
質問は会話のきっかけになるものです。
コミュニケーションを重ねていくと、質問のネタもだんだんなくなってきますよね。
その時はイエス・ノーで答えられない「オープン・クエスチョン」がおすすめです。
オープン・クエスチョンは「○○の件についてはどう思いますか?」という質問です。
この質問はイエス・ノーではなく、自分の考えを自由に答えられる質問ですよね。
こうした質問をすると相手の本音もつい話してしまいやすくなり、心を開きやすくなります。
段階を踏んで少しずつ打ち解けていけばOK
苦手な人に関わらず人間関係は少しずつ進展していくものです。
自分の情報を提示したり、コミュニケーションのテクニックを使ってコミュニケーションをとったからすぐに打ち解けられるというものではありません。
打ち解けてもいないのに深刻な話をしても逆効果になりかねません。
また、進展が無いように感じることがあっても、繰り返すことで親密度が上がっていきます。焦らず少しずつ関係を構築していくものだと思っておけば気も楽になりますよ。
まとめ
苦手な人との付き合い方や接し方を考える前に本当にその人と関係性を構築する必要があるのかをハッキリさせましょう。
職場の人とは誰とでも仲良くしないといけないと思っている人は意外と多いです。
職場はあくまでも仕事をする場所と割り切ることも時には必要です。仲良くする必要がない人と仲良くするためにストレスを抱えては何の意味もありません。
その上で苦手な人との付き合い方を改善したいと思うなら、自分の情報を積極的に開示していくことから始めましょう。
自分の情報を開示して話題にすることで相手には「返報性」が働き、相手の情報も開示してくれるようになります。
相手が話してくれるときは、腕組みなどをせずオープンポジションをとったり身を乗り出すように話を聞くブックエンド効果を活用すると良いでしょう。
会話に困ったときは「○○についてどう思いますか?」といったオープン・クエスチョンで会話を広げるのもテクニックの一つです。
少しずつ関係性を構築していくのがポイントですので、決して焦らずいい関係を築いていきましょう。
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