内閣府の調査によると、日本の若者は、諸外国の若者と比べて、自身を肯定的に捉えている者の割合が低い傾向にあることがわかりました。
背景には日本の若者の自己肯定感の低さには自分が役に立たないと感じる自己有用感の低さが関わっていることが指摘されています。
自己肯定感が高まることで、ストレスへの耐性が高くなり毎日の充実感も変わってきます。
自己肯定感が低い原因と自己肯定感を高める方法についてはこちらの記事もご覧ください。
この記事では自己肯定感を高めるために欠かせない考え方と、自己肯定感を高める習慣を紹介します。
自己肯定感を高めるために必要なこと
自己肯定感を高めるために必ず必要になるのが「現状の自分を受け入れること」と「自分の感情に耳を傾けること」です。
自分に自信がなかったり、他人と比べて劣っていると感じてしまったりすることは恥ずかしいことではありません。誰もが多少は思っている感情の一つです。
その状態でもまず受け入れることから始まります。
自己肯定感が低い人は真面目な人が多く、あの人に比べてまだ自分は努力が足りないと考えてしまいがちです。
決して努力が足りないわけではないにも関わらず、そうした思考の癖を持っている人が多いです。
その思考になってしまうのは自分がどういう感情があるからか、それに耳を傾けることが大切です。
向上心を持つことは大切ですが、まずは自分の感情の声を聞き受け入れることが自己肯定感を高めるスタートラインであることを覚えておいてください。
ストレスや怒りを感じてしまう時
小さなことでイライラしたり必要以上に怒ってしまうことはよくありますよね。
例えば、子供や夫が脱いだ靴下を裏返しにしたまま放置。いつも洗濯機に入れてと頼んでいるのに一向に直そうとしてくれなくてついイライラをぶつけてしまった。
後からこんなことぐらいでイライラしてあたってしまって自分が情けなくなる。
こんな経験は誰にでもあるはずです。
こういうときは、過去を振り返ってクヨクヨしても戻れません。
過去のことはもう仕方がない、自分は少しでも家事が楽になるように家族に協力して欲しかった、それなのに何度言っても協力してくれないことが悲しかったんだ、と受け入れましょう。
一旦自分の中で受け入れられれば次からは言い方も気持ちの表し方も変えることができます。
これが自分を受け入れるということの効用です。
近年は子供の自己肯定感が低いのは親のせいと言われることも多く、子供の自己肯定感を高める子育て論も盛んに議論されています。
子供の自己肯定感を高めるコツについてこちらの記事も参考にしてください。
仕事でミスをして落ち込んでしまった時
「ちょっとしたうっかりミスで同僚に迷惑をかけてしまったし、上司にも怒られてしまった。なんであんな凡ミスをしてしまったんだろう。」
仕事をしていれば誰にでもミスはあります。
ミスをしたときは原因を追求してしまいがちです。もちろん仕事をしていく上では原因を探って、二度目のミスが無いようにすることは必要です。
真面目な人ほど一人反省会を延々としてしまいがちです。
こんなときも、まずミスをして迷惑をかけてしまったという気持ちや恥ずかしい気持ち、明日からどういう顔で出社したらいいのかわからない不安な気持ちだという自分の感情を受け入れます。
ミスは誰にでもあることですし、実際他人がミスしたときは気にしないで、大丈夫だよ!と励ます気持ちを持っている人も多いでしょう。
自分の感情を受け入れて、翌日出社したときにフォローしてくれた同僚にお礼を伝えればミスが後を引くことは多くありません。
恥ずかしさや不安をまず受け止めることで次のアクションが見えて再び前を向くことができます。
自分の感情を受け入れることは次に何をするのかということに目を向けさせてくれる効果もあります。
自己肯定感を高める3つの習慣
自分の感情を受け入れるのはネガティブな出来事があったときだけではなく普段から意識せずに向き合っています。
日常生活の中で自分の感情を安定させることが自己肯定感を高めるコツです。
生活の中で簡単に取り入れられて、自分の感情を安定させる3つの習慣を紹介します。
朝起きたら鏡に向かって笑顔を作る
洗顔や歯磨きで毎朝必ず鏡を見ると思います。
そのときに作り笑顔で構わないのでニカッと笑顔をつくりましょう。
人間は笑顔になるとドーパミンという脳内ホルモンが分泌されます。ドーパミンは快感や幸福感を感じると分泌されるホルモンです。
様々な研究から「作り笑顔」でもドーパミンの分泌量が高まることがわかっています。
朝、鏡に向かったときに作り笑顔でもいいのでニカッと笑顔になることでドーパミンの分泌が促進され、幸福感を感じやすくなり意欲も湧いてきます。
幸福感や意欲を感じられる状態にすることは自分の感情を受け入れ安定させることに大いに役立ちます。
一日のできたこと・頑張ったことをノートに書き出す
一日の終わりの5分間を使って、今日一日でできたことや頑張ったことをノートに書き出すことも自己肯定感を高めることに有効です。どんな小さなことでも構わないのでどんどん書き出します。
ノートに書き出したものを眺めると「意外といろんなことができたり、頑張ったりできたんだな」というのが目で見てわかるノートになります。
こうして小さな自分を認める作業を積み重ねることで、自己肯定感を育てることができます。
目標は小さく簡単なものにする
自己肯定感を高めるためには、自分を認めることの積み重ねが大事になります。
仕事にしてもプライベートにしても何かしら目標を持っている人がほとんどだと思います。売上目標だったり、ダイエットでマイナス○キロという目標を立てることが多いと思います。
上手に目標達成できる人は最終的な目標を細かく分解して小さな目標を積み重ねることで目標達成の可能性を高くするテクニックを使っています。
小さな目標は大目標(売上やマイナス○キロ)よりも達成が簡単です。
毎日コツコツと小さな目標を積み上げることで、自分は一歩ずつ進んでいるという実感を得られます。
一歩ずつ進んでいる実感を得ることは自己肯定感に直結する要素です。
仕事のできる人は成果を細かく分解し、一歩ずつ成果を積み重ねながら自己肯定感も高めています。どんどん成果を出すことが出来るサイクルを回しているのです。
小さな目標を立てて、一日の終わりに出来たことをノートに書き留めていくこのサイクルを作ることができれば自己肯定感を育てていく土台になってくれるはずです!
まとめ
自己肯定感は現代社会においては非常に重要なものになっています。
ただ、日本人は外国と比べ自己肯定感を育てていくスキルやテクニックが備わっていません。
自己肯定感を高めていくには
- 現状の自分を受け入れる
- 自分の感情に耳を傾ける
- 毎朝鏡の前で笑顔を作る
- 一日の出来たこと・頑張ったことをノートに書き出す
- 目標は分解して小さなものを積み重ねる
この考え方と習慣づけが大事です。
自己肯定感を高めるための習慣は誰にでも簡単に出来ますしお金のかかるものでもありませんのでぜひトライしてみてくださいね!
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