どうも、ゴリ先生です。
いけないと思いつつ、我が子を他の子と比べてしまって「あの子は出来るのにうちの子はできない…」と落ち込んだり、出来ないことを強く叱ってしまって自己嫌悪になったという経験は誰もがあるのではないでしょうか。
比べちゃいけないと思うのにどうしても比べてしまう心理の裏には親であるあなた自身の問題が隠されているかもしれません。
比べてしまうのは親自身の劣等感に原因があるかも
スポーツや音楽などの習い事を子どもにさせていると特に他の子と比べてしまうというのは起きやすいでしょう。
「同じような時期に習い始めた他の子が自分の子どもよりも早く上のクラスに行った」
こんなときにどうして自分の子は上達しないんだろう?
もっと厳しく練習させなきゃ!という思いに囚われてしまう人は少なくありません。
こうした他の子と比べてしまう心理には親であるあなた自身が「出来ない自分」に劣等感を抱えている場合が多くあります。
あなた自身が子どもだった頃に「お兄ちゃん(お姉ちゃん)と比べてこの子は…」とか「お友達の○○ちゃん(○○くん)に比べて…」といった経験があって心のどこかでその出来事を引きずってしまっているのかもしれません。
「自分は自分らしくあっていい。」という自己肯定感があればこうしたこともサラリと受け流せますが、幼い心に刻まれてしまって今に至るのかもしれません。
この傷を我が子につけたいとは思いませんよね?
劣等感を持つ自分を受け入れる
自分が持っている傷を可愛い我が子に負わせないためにはあなた自身が持っている自分の劣等感に気づき、受け入れることが必要です。
自分はこんなことに劣等感を感じているんだと気づくことができれば、お子さんを他の子と比べてしまう思考が出てきた時に「これは自分の劣等感から思っているだけなんだ。」と考えることが出来るようになります。
その意識を持つことが出来れば勢い任せに子どもを叱りつけることもだんだんと減ってくるはずです。
まずは自分の劣等感は何かを見つめ直してみましょう。
劣等感を受け入れるとは
自分の劣等感が何かと気づくことが出来たら、それを受け入れていくことも必要です。
「劣等感を受け入れる」というのは欠点を含めて自分がありのままでいいと思えること。
欠点や過去の傷を治そうとするのではなく、それを含めて自分なんだと思えることです。
時間がかかるかもしれませんし、最初は拒否反応が出るかもしれません。
ただ、自分を受け入れられない人は他人を受け入れることはできません。
可愛いお子さんのためにも劣等感を受け入れられるように意識していきましょう。
子どもが一生懸命やっていればいい
子どもとのコミュニケーションは日々行われていきます。
自分の劣等感を受け入れてくれるまで子どもたちは待っていてくれるわけではありません。
日々のコミュニケーションの中で子どもを傷つけないために持っておきたい意識は「子どもが一生懸命になっていればいいんだ」という意識です。
他の子の方が早く上のクラスに上がっても、他の子の方が勉強の成績が上でも「我が子が一生懸命やっているならオールオッケー」と考えましょう。
子どもの体の成長に個人差があるように、スポーツや勉強でも成長に個人差があるのは当然です。
一生懸命頑張っている姿を見て、「一生懸命やっているね!」と後押ししましょう。
結果が出ても、出なくても認めるのは「一生懸命かどうか」です。
成績が下がったから怒られる、試合に負けたから怒られると子どもに思わせないように、うちの親は結果を出さないと怒ると子どもが思わないようにしてあげましょう。
そうすれば、あなた自身が負ったような傷をお子さんが抱えることはないはずです。
子どもの良いところを見つける
人間は不思議なもので良いところよりも悪いところが目についてしまう生き物です。

自分の良いところを思い浮かべてくださいという質問より自分の悪いところを思い浮かべてくださいという質問の方が簡単に思い浮かんだりしませんか?
他の子と比べてしまうのは悪いところばかり目についてしまう人間の特性も関係しています。
だから、悪いところに目を向けるのではなく、我が子の良いところに目を向けましょう。
意識的に良いところを探して言葉にして子どもに伝えてあげましょう。

このとき、決して「○○くんよりこういうところが良いよ!」とか比べるような伝え方はしないでくださいね!
音楽をやっているなら「ここの部分の音色がすごくきれいだね!一生懸命練習したんだね!」とかサッカーをやっているなら「ドリブルしながらでも上手にパスが出せるんだね!」といった感じです。
本人からすると当たり前のようなことでも、しっかり見ていてくれてると感じてくれれば子どもの自己肯定感が育ちます。
自分の他の子と比べてしまう癖の矯正トレーニングにもなるので良いところ探しはぜひ試してみてください!
それでも比べてしまうなら、他人ではなく過去と比べる
どうしても比べてしまうとか、良いところ探しで他の子を引き合いに出してしまうというときは、他人ではなく、過去の子どもの姿と比べましょう。
昔は弾けなかった曲がスラスラ演奏できるようになったとか、強いシュートが打てなかったのに打てるようになったとか子ども自身が成長している点を過去の子どもの姿と比較しましょう。
これも比べてしまう癖の矯正トレーニングになります。
他の子と比べてしまう癖を持っている人は、自分自身でも他の人と比べて落ち込んでしまうことが多いと思います。
過去の自分と比べることで余計な劣等感や負い目を感じることが減りストレスも感じにくくなりますので、ぜひこれもやってみてください。
我が子と他の子を比べてしまうことはあなた自身も可愛いお子さんにもデメリットの多いことです。
あなた自身が抱えている隠れた劣等感をお子さんにも持たせないためにも自分を受け入れること、他の子と比べる癖の矯正トレーニングはぜひやってみてください。
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